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熊野新宮寺

熊野新宮寺は、名取熊野三社の一つ熊野神社(新宮社)と一体となり、神社の運営などを取り仕切っていたお寺で、南北朝時代の記録にもその名を見ることが出来ます。明治の神仏分離令で熊野神社の境内の外へ出され、新宮寺の管理となった文殊堂には、鎌倉時代を中心に書き写された3,000巻余りの一切経(重要文化財)や、新宮寺文殊菩薩像(市指定文化財)などが伝わっています。一切経や文殊菩薩像の特徴などから、山形県寒河江市の慈恩寺や、山寺立石寺、陸奥国分寺など、当時の有力な社寺との密接な関係をうかがい知ることができます。

【住所】高舘熊野堂字岩口中35