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弘誓寺(ぐぜいじ)、館腰神社

京都仁和寺の末寺で不動明王を本尊とする弘誓寺は、弘法大師空海が弘仁年間(810~824)に開山した真言宗のお寺です。江戸時代には、仙台藩より寺領2貫文などを与えられ、名取郡内に多数の末寺がありました。境内には日を切って願を掛けると願いが叶うという日切地蔵尊のほか、4代藩主綱村公の再建とされる観音堂がありましたが、現在の観音堂は昭和61年に焼失したものを再建したものです。
館腰神社は、弘仁2年(811)に空海が、弘誓寺の創建時に京都伏見稲荷社を分霊したと伝えられ、倉稲魂神・大宮姫神・猿田彦神の3神を祀っています。奥州街道沿いの「館の腰」という山麓付近に鎮座するため館腰神社と呼ばれるようになり、明治7年(1874)県社となり、明治22年(1889)の植松・本郷・堀内・飯野坂4ヶ村の合併後の村名は、神社の名称から館腰村と命名されました。

【住所】植松4-2-16、植松4-2-66